タイの文化について、コラムを執筆してくれないか?と
話しを持ちかけられた。
タイのサイトを5年ばかり運営しているので、そこそこは知っているけれど、
筆者などよりはるかに深く理解している人、
例えばタイ人(笑)などには足元にも及ばない事は間違いない。
それでも、このコラムを読んで下さった方達がタイに興味を持ち、
「面白い国だな」、「行ってみたいな」と思って下されば、幸いです。
第一回目は、タイという国について簡単に説明したい。
タイは、日本と異なり王国です。
現在のプミポン国王で9代目です。
国王への国民の忠誠は、これまで絶大なものがあり、
王制批判や王室批判は極端な話し、殺されても文句が言えません。
それゆえサイト開設時には、タイの事情をよく知る方から、
「王様批判だけは書いちゃ駄目だよ」と釘をさされたものです。
タイに旅行に行かれた方は、ご存知と思いますが、
朝8:00と夕方6:00にタイ国中で国歌が流されます。
駅の中でも街頭でも所構わず流れます。
そして、タイ人は一斉に立ち止まります。
混み合っていようが、立ち止まります。
初めてその光景を目にした人は、
「一体何が起こったのか?」と驚く事でしょう。
そうです。これこそが、国民の王様への忠誠の証なのです。
もう一つ。
タイは、国民の95%が仏教徒です。
タイ南部マレーシア国境付近では、イスラム教徒が数%いるようです。
イスラム圏では、テロが多発し人が集まる処は危険とされています。
タイは仏教国なので、イスラム過激派によるテロは、
タイ南部だけに限定されていました。
ですから初めてタイに旅行に行かれる方には、
「タイはテロの心配がないから安心だよ」と言ってきました。
しかし、最近は赤服と呼ばれるデモ隊が過激な行為を繰り返していて、
「これはもうテロだ!」と指摘され、
必ずしも安心して行ける国とは言い難い情勢です。
この話題は、いずれじっくりと・・・
【こぼれ話し】
タイでは、映画の上映前に国王の映像が流され、国歌が流れます。
国歌が流れたら、日本でも起立を要求されますね。
タイでも同じ。
誰も「立て」とは言わないけれど、目で要求されます。(;^^)
『郷に入れば、郷に従え』の通り、回りに合わせておくのが、賢明でしょう。
街中を走る車も止まります。
夕方6:00は、混雑する道もあります。
これが渋滞の原因にもなります。
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このエッセイは、
NPO法人まちづくり川口の実行委員であり、
タイレストランやタイマッサージなどなど
タイ情報満載のWEBサイト
「タイスポット」を主宰されている
加藤欣也氏による寄稿コラムです。
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国王の威厳が絶対なんですね!
すごいです。
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>なおとかさん
そうです。
日本で出店しているマッサージ、タイ料理店もタイ人経営なら必ずと言ってよいほど、王様の肖像画を飾っています。
そしてお供えもして、まるで神様を崇めるようです。