本日から全国で公開される映画、「インビクタス~負けざる者たち~」
先日、試写会で見る機会に恵まれ、観賞してきました。
この映画は南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ大統領と
同国代表のラグビーチームの白人キャプテンが
ワールドカップ制覇へ向け奮闘する姿を、クリント・イーストウッド監督が描いた
ノンフィクションの人間ドラマです。
反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され
27年に渡り刑務所に収容されたネルソン・マンデラ。
その後、1994年5月に南アフリカの大統領に就任し、
その後の全民族融和全に尽力しました。
ですが、当時の南アフリカはアパルトヘイトによる
人種差別や経済格差がまだ顕著だったのです。
そのあらゆる問題を解き放ち、国をまとめるためには、
翌年95年に自国で開催されるラグビーワールドカップでの優勝が必要と感じ、
チーム全体をまとめられる能力と人格を持った人物として、
代表チームのキャプテン、ピナールを官邸に呼ぶのです…。
その後のストーリー展開は、とても感動させられます。
この映画を通じて、感じた事は
純な心、自分を仲間を心から信じるというものが
どれだけ周囲を動かし、夢を実現していくのかという事です。
この映画の試写会で写真家の浅井慎平さんや西田敏行さんが
トークショーを行ったのですが、浅井さんがこのような事をおっしゃいました。
この映画に描かれた純な心、信じる心を
今不況にあえぐ日本人たちも無くしてしまっているのではないか
不況だから、貧乏だから、あれはできない、これはできないと
簡単にあきらめるようになってしまい、
夢や希望を無くしてしまっているのではないか。
心が痩せてしまえば、未来への希望は痩せ細るばかりなのです。
デフレスパイラルが叫ばれる現在の日本。
その不況の連鎖は、もしかしたら
「~できない」とあきらめてしまう心がよんでいるものかもしれません。
今の私たちにもっとも必要なのは
夢を描く事、希望を描く事。
それに向かって強い信念を持ち続ける事なのでは、と感じました。
私たちはまちづくり事業をしています。
不況にあえぐ街を絶対に変えたい!!盛り上げたい!!という強い信念を
持ち続けないと、きっと街は変わらないのでしょう。
気持ちを新たに活動をしていかないといけないと痛感しました。
自分の心ひとつで、様々なものは乗り越えられる。
みんなの心を動かす事も
自分の夢を叶える事も
様々なものを赦し、自分を変えていく事も。
たとえ及ばなくとも、後悔のない強い心を手に入れられる。
マンデラの心や信念は、今の私たちが忘れかけていたものを
呼び起こしてくれることでしょう。
最後にこの映画のタイトルとなった
「インビクタス」という詩の一部を書きますね。
「Invictus」
It matters not how strait the gate
How charged with punishments the scroll
I am the master of my fate
I am the captain of my soul
この最後の2行を、映画ではこう訳しています。
我が運命を決めるのは我なり。
我が魂を征するのは我なり。
Comments are closed.
SECRET: 0
PASS:
お邪魔しました。
クリント監督だからこその映画でしたね。
書いていらっしゃるとおり、忘れかけている大事なことを思い出させてくれる、そんな映画ですね。