年末年始はごみ収集が休みになる地域が多く、 集積所や自宅外にゴミを放置しておくと放火などによる火災の危険性が高まります。
また放火は 故意に火をつける犯罪だけでなく、タバコのポイ捨てや不始末な火の取り扱いが原因で起きる偶発的な火災 も含まれます。
さらに冬の時期は 空気が非常に乾燥し、風が強まる日もあります。
一度火がつくと、 燃え広がりが早く、周囲の建物や車両などにまで被害が拡大する危険性が高くなります。
火災が起きてからでは取り返しがつかないケースも多く、特に年末年始シーズンは十分な警戒が必要です。
📊 🔥 火災・放火の統計から見る危険性

🔹 年末〜冬は火災が増加傾向
- 日本全国の火災統計では、 12月が年間で最も火災発生件数が多い月 であり、1月も上位に入っています。
冬は空気が乾燥し風が強い日が多いことが原因です。Nippon
🔹 火災の原因と放火
- 2024年の火災統計によれば、
- タバコによる火災 約3,058件
- 野外火・たき火 約2,781件
- こんろ・加熱機器 約2,718件
- 放火 約2,377件
放火・放火の疑いを含めると約3,904件(全体の10%以上)にのぼり、主要な出火原因のひとつです。
🔹 年末〜1月に放火件数が多い傾向
- ある火災予防運動の資料では、
- 1月の放火件数:423件
- 12月の放火件数:399件
となっており、 年末年始に放火が増えやすい傾向が確認されています。
🔥 放火・冬季火災の被害の大きさ
🔹 被害が拡大しやすい理由
冬は風や乾燥で火の勢いが強くなるため、
一度出火してしまうと燃え広がるスピードが速く、消火が困難になることがあります。
特に住宅密集地や古い木造建築が並ぶ地域では、
火が隣家へ延焼しやすく、甚大な被害につながるケースがあります。
🔹 過去の大規模事例(放火による甚大な被害)
- 2021年大阪・西梅田の建物火災(放火疑い):
病院併設建物の火災で多数の死者・重傷者が出る大規模火災となりました。
※重大な事件として社会的な衝撃を与えた例です。 - 京都アニメーション放火事件(2019年):
業界でも大きな悲劇として知られ、火災の恐ろしさと放火の危険性を象徴する事件です。
🔎 放火・火災を防ぐために
🧹 ゴミ回収・保管
- ごみは 収集日の朝に出す ようにし、 長時間屋外に放置しない
- 可燃ゴミや段ボールは 乾燥や火の近くに置かない
🚬 火の扱い
- 室内・屋外問わず タバコの消し忘れやポイ捨てを絶対にしない
- 灰皿は 倒れない安全な場所に設置し、吸い殻は完全に消火後に処分
💡 防火設備の活用
- 火災報知器や消火器を事前に点検
- 自宅周りに可燃物を置かない
- 不審な行動や不審者を見かけたら地域安全メールや警察へ通報
🚒 最後に
年末年始は楽しいイベントや帰省が多い一方、 火災・放火のリスクが高まる時期でもあります。
“ちょっとした火の不始末が大きな被害につながる” ことを忘れず、 地域全体での注意と対策が大切です。
どうか安全で安心な年末年始をお過ごしください。