【川口市】西スポーツセンター避難所の様子(3月21日~3月25日)

現在、東日本大地震の被災者の方の受け入れ場所になっている
西スポーツセンターですが、
その様子を当会会員の「荒川夢クラブ」の代表
林美恵子さんが、綴っておられます。
荒川夢クラブの会員さん、まちづくり川口の会員に向けて
発信してくれているそのレポートをこちらに転載致します。
3月21日
きょう、西スポ(西スポーツセンター)避難所にスタッフで行ってきました。
きのうは、パーステ(パートナーステーション)運営委員会として
荒川夢クラブ関係で新家さん、林が協力。
本日は、山崎さん、林が協力。
きょう、福島県のいわき市、広野町から5家族30人の被災者がいらっしゃいました。
1、3、7、10、12歳の子供たちもいます。
被災地から来たと言っても、子供たちは人懐こく元気、元気です。
川口市のお母さんボランティア・スタッフと
いっしょに来た小学生の男児ともう仲よくなっちゃいました。
2階の保育室で折り紙を折ったり、お絵描き帳や模造紙に
クレパス、マーカーでカラフルに絵を書いたりしています。
被災地の皆さん、3階のお風呂に無料でゆっくりと入れ、
体のお疲れが多少はとれたようです。
きょうもこれまでボランティアをやったことのない方々も含めて
一般市民ボランティア希望者が来てくださっています。
岡村市長も被災者の皆さん、ボランティア・スタッフや
市職員などを激励にいらっしゃいました。
これからさらに被災者の西スポ避難所への避難が増え、
3月31日のスーパーアリーナ避難所閉鎖に伴って
西スポ避難所への移動がありそうです。
福島の避難民の方々が川口で安心して過ごせるように
お支えできたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
3月22日
きょう、3月22日(火)西スポ避難所の状況です。
きのうのいわき市、広野町に加え、きょうは福島の郡山市から
さらにご家族がいらっしゃいました。
女性ボランティアが福島の被災者を伴って川口駅周辺をご案内。
これからの避難所生活の中で用足し、お買い物や散策等のためにも
避難所の周囲を知っていただければとの配慮です。
地元の評判の洋菓子店からおいしいシュークリームが
被災した子供たちのために提供され、3時のおやつとなりました。
子供たちのために、おもちゃ、ぬいぐるみ、人形が寄贈され、
室内ジャングルジムなども組立セットされました。
地元町会、川口食生活改善グループのボランティアの手で
3食が被災者に提供できるようになりました。
カウンセリングのボランティア団体が
被災者や子供たちの心のケアに協力したいと準備が始まりました。
これから、被災者の皆さんに地震、津波や原発のトラウマ、
パニック症候群、PTSDが出てくる可能性があり、備えようというのです。
ボランティアの輪は成人市民だけでなく、きょうは荒川沿いの小学校から
5年生の女の子たちが避難所を訪れ、
「義援金ばかりでなく、何か自分たちもお役に立ちたい」と申し出てくれました。
貸し自転車が用意され、被災者の皆さんが用足し、
お買い物や川口の町中巡り等に気軽に利用できるようになりました。
ボランティア・スタッフが貸し自転車のお知らせを模造紙に書き込んでいたら、
被災した男の子で絵の上手な子が手伝ってくれました。
その男児が思わず「ぼくってボランティアかな?」と。
福島の子供たちから「子供ボランティア第1号」が誕生したのです。
きょうもいろいろなことが少しずつながら進捗していっています。
3月23日
3月23日(水)の西スポ避難所のようすです。
きのうは写真家としても著名な地元の寺島真理子先生が
看護師さんとともに避難所に来て、被災者の健康診断を行ってくださいました。
テレビで話題のエコノミー症候群のみならず避難所生活で運動不足、
栄養の偏りや環境の変化などで意外にも便秘があるようです。
でも、被災者の皆さんの健康は概ね良好とのことでした。
寺島先生がこれからも毎週水曜日に被災者の健診を行うことを申し出てくださいました。
被災した子供たちのために、子育てボランティアが
絵本や紙芝居の読み聞かせを実施してくれています。
ボランティア団体がこの読み聞かせを定期的に行う申し出も既にあります。
被災した子供たちが遊び、ボランティア・スタッフが打ち合わせしている
2階の保育室に岡村市長がさり気に顔を出してくださいました。
被災した子供たちの心身も含めて見守っていけるように、
ボランティア・スタッフばかりでなく専門家なども携わるべく
環境整備の手はずが始まりつつあります。
地元の新聞販売店が無償で各社の新聞を被災者の皆さんに提供されています。
設置されたテレビと合わせて、震災情報が身近に入手しやすくなりました。
貸し自転車も2台から7台となり、近日中に10台そろえられます。
被災者の皆さんの気軽な足として利用できる体制が整ってきました。
3階のお風呂が無料で既に使用されています。
広くてなかなか快適なお風呂で被災者の皆さんに好評のようです。
この日、さらにお風呂場にあるサウナも利用できるようになりました。
ただ、余震と計画停電は容赦なく避難所にもやってきます。
この避難所だけは避けてほしい。
月明かりと非常灯だけがほんのり灯る計画停電の避難所の中で
そう思わずにいられませんでした。
3月25日
3月25日(金)の西スポ避難所のようすです。
きょうは新たに福島の楢葉町からご家族が入所されました。
きょう、夕食にはおいしい豚汁が。
地元町会、食生活改善グループの方々が食事のお世話をしてくださっています。
西スポ避難所は道を挟んで飯仲小学校に面しています。
きのうから飯仲小学校が避難所の子供たちに
校庭と体育館を開放してくださいました。
被災した子供たちは避難所の部屋の中だけでなく、
青空の下、広~い校庭と体育館で走り回り、遊べるようになったのです。
また、勉強も始まりました。
川口市内の退職した先生方の団体が避難所の子供たちのために指導くださることに。
先生方は子供たちのようすを見ながら、
細やかな目配りとお気遣いで教えてくださっています。
子供たちの勉強の部屋は自習室ともなっています。
つい先日、視覚障害者の女性が盲導犬を伴って子供たちをお訪ねくださいました。
その女性がハーネスをはずすと、盲導犬はリラックスし、
子供たちのよき相手となってくれました。
子供たちは盲導犬の登場に初めはびっくりしていましたが、
そのうち盲導犬の体をなでたりして触れ合っていました。
動物とのスキンシップで心を癒す
アニマル・セラピーでもあったようです。
子供たちは避難所でさまざまな出会いを重ねているようです。
西スポーツセンターでは、被災者の方へのあたたかな心配りで
ボランティアの方々が頑張っておられます。
川口市の被災者受け入れ施設でのボランティアに関しては
かわぐち市民パートナーステーションまで
お問合わせをお願いします。

(施設では受け付けておりません)
〒332-0015埼玉県川口市川口1-1-1 キュポ・ラ本館棟M4階
電話 048-227-7633
西スポーツセンターへの被災者の方からのお問い合せはこちらへ
電話:048-258-1001、048-258-1002、048-258-1003