【つぶやき】まちづくり川口があるべき理由・・・地域振興って本当に必要なのか?実現できるのか?なぜその活動をするのか? そして、みんなはどうすべきなのか? 理事長長谷川がつぶやく

まちづくり川口 再出発への思い

「まちづくり川口」は、2009年6月に誕生しました。
当時の日本は、民主党政権下でデフレ不況の真っ只中。バブル崩壊、ITバブルの終焉、ホリエモン逮捕によるIT業界の低迷と、時代は停滞感に満ちていました。構造改革も迷走し、政治・社会への期待は失望に変わり、「事業仕分け」といった施策も、かえって日本社会の弱体化を招いたとの声もありました。

そんな時代、西川口の駅周辺では、風俗店の閉鎖に伴い飲食店の撤退が相次ぎ、いわゆるシャッター街へと変貌。地下に潜った違法営業による暴行事件も報じられ、まちに活気はありませんでした。

そんな逆風の中、「まちづくり川口」は立ち上がりました。
「西川口から川口市、そして埼玉県、全国、そして世界へと希望を広げたい」
その強い願いを胸に、活動が始まったのです。


多様な人とつながる地域づくり

若者の引きこもりやニート支援、環境保全、文化振興、経済活性化——。
さまざまなテーマを「まちづくり」という旗印のもとに束ね、劇団、珠算協会、サッカーチーム、学童保育、主婦の料理グループ、美術学生、商店会、大学研究室など、地域の多様な団体と連携した取り組みを展開しました。

西川口駅周辺の商店会もやる気と自信を取り戻し、まちに活気が戻りはじめたのです。

当時、私は理事兼事務局長として、イベントの企画から現場運営まで担うプレイングマネージャーとして動いていました。グルメだけではない、多様な文化が融合するイベントを目指し、音楽・演劇・格闘技なども取り入れ、SNSやビラを駆使した広報、出店者や出演者にも集客を働きかける仕組みを作りました。

地域清掃、文化講座、イメージキャラクターの制作、YouTubeでの発信など、柔軟な発想と行動で多くの人の協力を得ながらまちを動かしていきました。

ある程度活動が軌道に乗り、関わった仲間たちが自らの道を歩み出したことを確認し、私自身も別の道を歩むため団体を離れました。


社会不安と孤立のなかで

それから十数年——。
東日本大震災、熊本地震、そしてコロナ禍。社会の空気は大きく変わりました。

物価高騰、社会不安、戦争の影。SDGsの達成期限も迫る中、達成の見込みすら立たない。孤独死、不審火、暴走車両、犯罪の増加……。川口市は、治安悪化や外国人犯罪の報道で、残念ながら「不安なまち」として名が出るようになってしまいました。

そんな中、2024年12月、当時の理事長代行・柳田氏より、「まちづくり川口を引き継いでくれないか」と相談を受けました。

私は現在、都内で会社員として働きながら、障がいのある息子の介護、両親の見守り、遠方に住む長男の心配もしながら生活しています。毎日の通勤も満員電車。社会の問題が川口だけのものではないと痛感していました。


問題の根本は「孤立」

そんな中、障がい者施設のお祭りの手伝い中に、旧知の桝田氏から連絡がありました。

私は日々の生活の中で、人とのつながりの大切さをあらためて実感していました。
家族のつながり、地域での関わり、友人との交流。それらが希薄になることこそが、現代のあらゆる社会問題の根本にある——そう感じていたのです。

まちづくり川口の活動を通して、孤独に陥らず、助け合い、安心して暮らせる社会をもう一度つくる。そう決意し、復帰を決めました。


それぞれの「自然な活動」が社会を変える

私の両親は、孫の成長を楽しみにしながら、いまや高齢の兄弟たちの面倒を自然に見て回る日々を送っています。ある時は母が倒れても、「回復したから飛行機に乗って九州に行った」そんな行動力に驚かされます。これを「おかしい」と思う人もいるかもしれません。でも彼らにとってそれは“自然なこと”なのです。

もし、こうした行動が当たり前の社会になれば、孤独死や詐欺の被害は減り、介護の負担も軽くなるのではないでしょうか。


まちづくり川口の本質

この団体は、清掃やパトロール、イベントや講座など、見た目には多彩な活動をしていますが、その本質は「人々が安心して生きていける環境をつくる」運動です。

創設当初は、とにかく思いついたことを皆で形にし、走り続けていました。でも今は、もう一歩進めて「共に悩み、共に考え、共に動く」——その意義を大切にしたいと思っています。


一人ではできない。けれど、皆となら——

年齢も重ね、体力も落ちました。正直、活動を続けることに不安もあります。でも、それでも進もうと思えるのは、今の「まちづくり川口」に、すでに「私もやる」「一緒にやろう」と言ってくれる仲間がいるからです。

一人で悩めば行き詰まります。でも、皆で悩めば「これは簡単な問題じゃないんだ」と安心できる。みんなで少しずつ歩けば、きっと未来は変えられます。


あなたも一緒に——

まちづくり川口は、社会を変えたいと願う市民一人ひとりが主人公になれる場所です。
この混迷の時代に、共に動き、支え合いながら、安心できる社会をつくっていきませんか?

あなたの参加を、心からお待ちしています。

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